9月25日、イタリアの総選挙で右派連合が勝利した。最も多くの票(25%)を獲得した政党FdI(イタリアの同胞)の党首、ジョルジャ・メローニ(45歳)が首相になる。イタリアで史上初の女性首相だ。
メローニはスーツにハイヒールよりもジーンズにスニーカーを好み、トールキンの『指輪物語』を生涯の愛読書に挙げる。気さくな女性に見えるが、少女の頃から筋金入りの「極右」だった。15歳で、ファシスト系の「イタリア社会運動」の青年部に参加し、19歳でテレビのインタビューでファシストのムッソリーニを「最高の政治家」と賞賛した。現在、メローニはファシズムを否定しているが、反移民、反イスラム、反LGBTの過激な発言は続いている。
メローニはシングルマザーの娘で、彼女自身がシングルマザーだが、「伝統的な家族制度を守る」と言って、同性婚に反対し、同性カップルの養子縁組にも反対。女性の中絶にも反対している。
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source : 週刊文春 2022年10月20日号