飛行時のプロペラ音が蜂の羽音のようであることから、英語のオス蜂を語源とするドローン。だが昨今話題のそれは、蝶のように舞っては蜂……ではなくミサイルのように落下して――。
ロシア軍がウクライナ戦線に積極的に投入する自爆型ドローン、通称「カミカゼ・ドローン」。10月17日には、首都キーウ中心部の集合住宅とインフラ施設が攻撃され、少なくとも8人が死亡した。
「キーウの現場から残骸の一部が見つかった『シャヘド136』は、2021年からイランで運用が開始されたもの。全長約3メートルで巡航速度は時速約185キロ。速度が遅いことから撃墜も可能ですが、複数機で飛来するので撃ち漏らしも出てきてしまい、被害を防ぐのは難しい」(外信部記者)
ではなぜ今、イラン製のドローンが用いられているのか。これにはロシアとイランを取り巻く国際情勢が影響していると筑波大学名誉教授の中村逸郎氏が解説する。
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source : 週刊文春 2022年11月3日号