カランコロン……ドゥルドゥルドゥル――。多くの鉄道ファンが愛した昭和レトロなエンジン音を響かせながら、国鉄列車がまた一つ走り去った。
11月27日、千葉県・いすみ鉄道で定期運行最終日を迎えた「キハ28」。1961年にデビューして以来、およそ1800両が製造された国鉄急行形気動車で、2013年に同社に導入された車両が現役最後の1両となっていた。
始発となった大多喜駅には全国から多くの愛好家が集まり、車両が入線する午前11時にはホームが満員状態に。乗車を待つ老若男女が駅舎の外まで長い列を作っていた。「キハ28」が幅広い世代から愛された理由を鉄道ジャーナリストの梅原淳氏が解説する。
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source : 週刊文春 2022年12月8日号