「院内はまるで“戒厳令”が出ているようで、互いに疑心暗鬼で監視しあっているような感じです」
そう話すのは、島根大学医学部附属病院(以下、島根大病院)の関係者だ。
島根大病院では今年10月、県内の腎臓専門医を多数育成した伊藤孝史医師(54)が不自然に3回も公募された教授選の末に落選。伊藤医師が退職を決意すると同時に、伊藤医師の下についている大学病院の腎臓専門医6人も年度末までに退職する意向を示している。「週刊文春 電子版」は11月12日配信の記事で一連の経緯を報じ、県の中核病院である島根大病院から医師が一斉に退職した場合、県内全域の腎臓医療が崩壊する可能性があると指摘した。
前出の島根大病院の関係者が現在の院内の様子を明かす。
「報道を受けて、匿名の証言者の特定に躍起になっており、“犯人捜し”が始まりました。そして、伊藤先生が島根大病院の病院長、副病院長、さらに医学部長の3人に呼び出されたそうです」
地域医療崩壊の危機を前に、 “犯人捜し”を優先しているというのだ。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春