〈内部資料入手〉パチスロ機大手・ユニバーサル「香港35億円送金訴訟」を巡り“もう1つの議事録案”があった

岡田元会長とユニバーサルの見解は…

「週刊文春」編集部

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 パチスロ・パチンコ機大手のユニバーサルエンターテインメント(東証スタンダード上場)。主力の遊技機製造のほか、フィリピンの統合型リゾート(IR)「オカダ・マニラ」の運営なども手がける。グループ連結の従業員数は6408名(2021年12月31日時点)に上り、今12月期には1390億円の売上を見込む。

 

 そんな一大エンタメ企業が日本円で約35億円にも上る巨額の資金を巡り、株主との間で訴訟トラブルになっている。

人気のパチスロを数多く製造している(公式ホームページより)

 過去10年間のユニバーサルは本業以上に“お家騒動”が注目されてきた。

 技術系専門学校卒の岡田和生元会長(80)が同社を設立したのは1969年のこと。パチスロ機をヒットさせ、1998年に旧社名のアルゼ(2009年に「ユニバーサルエンターテインメント」に社名変更)で店頭公開を果たす。翌1999年には納税額日本一(約25億円)に輝き、一代で財を成した経営者として岡田氏の名前は知れ渡っていく。

アルゼ時代の岡田氏 ©時事通信

子どもに裏切られ社を追われた創業者

 会社が揺らぐきっかけは、アメリカの「カジノ王」との関係悪化だった。

 さらなる経営拡大を目論んだ岡田氏は、ネバダ州の世界的IR事業者ウィン・リゾーツのスティーブ・ウィン代表(当時)と関係を深め、500億円を出資。2006年9月にはマカオにウィン・リゾーツが開業したIR「ウィン・マカオ」にアルゼも参画する。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル

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