2022年、自衛隊は激震に見舞われた。元陸自隊員の五ノ井里奈さんが先輩自衛官らによる性暴力を実名で告発。これを重く見た浜田靖一防衛相の命令で陸海空すべての自衛隊員に対して特別防衛監察が行われ、12月15日、加害者5人の懲戒免職処分が発表された。その直前に発売され、内部をざわつかせる「禁断の書」があるという。
自衛隊に詳しく、過去には『ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち』を著した武田賴政氏が12月7日に上梓したのが『桜華 防衛大学校女子卒業生の戦い』(小社刊)。小誌で21年春に連載された『日本を護る女たち』に大幅に加筆・修正を施したもので、自衛隊のエリート養成校である防衛大学校を卒業した女性幹部自衛官の本音が満載だ。国を護ることへの強い思いの一方で、彼女らが直面した上司との軋轢やキャリア形成の実際、結婚、出産、育児、離婚、大病などが本人の証言をもとに描かれている。すぐに買って読んだという陸自の女性中堅幹部が語る。
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source : 週刊文春 2023年1月5日・12日号