「皇后陛下は、一首一首、歌が読み上げられる度、作者へ温かい眼差しを注いでいらっしゃいました」
そう振り返るのは、若山牧水賞など、数々の受賞歴を持つ歌人の小島ゆかりさん。1月18日、皇居の宮殿・松の間で行われた「歌会始の儀」に召人(めしうど)として参加した。
「召人とは天皇陛下に指名されて歌を詠む人です。陛下や皇族方にとって歌の相談役である『宮内庁御用掛(ごようがかり)』の意見も踏まえ、毎年1名が選ばれます」(元宮内庁職員・皇室解説者の山下晋司氏)
「一昨年に思いがけずお話をいただき、光栄ながら大変驚きました」という小島さんの背を押したのは、当時、御用掛を務めていた篠弘氏(昨年末に逝去)だった。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年2月2日号