京の風物詩・鵜飼の屋形船を運営する会社で起きた前社長の使途不明金裁判。帳簿に100万円と共に記された「秋篠宮様へ」。前社長は秋篠宮側近から「100万くらい用意したら鵜飼サミットに来てくれる」と言われ渡したと裁判で証言し…。

〈梁(やな)を作つて魚を取る者有り、天皇これを問ふ。対(こた)へて曰く、臣はこれ苞苴擔(にえもつ)の子と、此れ即ち阿太(あだ)の養鸕部(うかいら)の始祖なり〉
「日本書紀」神武天皇の条に残されているのは、鵜飼の起源とされる記述だ。律令制以前の日本では天皇に献上する贄(にえ)の猟として行われ、平安時代には公家の遊興として好まれてきた。
それから1000年を超える時を経た2023年。皇室とも縁の深い伝統ある古都の鵜飼を巡り、“事件”が起きている。使途不明金の賠償を求める訴訟が、京都地裁で進んでいるのだ。
裁判の証拠として提出されたのは、出入金が仔細に記録された「帳簿」。実はそこに衝撃の記載が――。

◇
京都・嵐山の夏の風物詩、大堰川(おおいがわ)での鵜飼見物。幻想的なかがり火の下、船頭が竿1本で操縦する屋形船から、鵜匠の巧みな手縄(たなわ)捌きを間近で観覧できる。
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source : 週刊文春 2023年2月9日号