競合社の機密情報を共有し店長は「大漁や！」　ハウスメーカー・秀光ビルドに不正競争防止法違反の疑い　社長の問題社員の“採用後押しメール”入手

「ウチに転職してきた人物が、古巣の競合他社から機密情報を持ち込んでいたことが分かりました。不正競争防止法違反として事件化する可能性があります」

　こう明かすのは、中堅ローコストハウスメーカー「秀光ビルド」の関係者だ。

　格安で“憧れのマイホーム”を叶えてくれることで人気のローコストハウスメーカー。大手のタマホームやアイフルホームはテレビCMでもお馴染みの存在だ。全国21府県に支店を展開する秀光ビルドは業界の“中堅”。1991年に石川県で設立され、資本金は7800万円、従業員数は545人。HPによると、「平屋で963万円〜」という超格安の建築費用をウリにしている。

「創業者の檜山国行会長が同郷の森喜朗元首相の後援者だったことは地元の石川県ではよく知られている話です」（石川県財界関係者）

　そんな同社で発覚した“事件”について、冒頭の秀光ビルド関係者が解説する。

「機密情報を持ち込んだのは30代のX氏。今年2月末までは競合ローコストハウスメーカー『アイ工務店』の愛媛支店・松山営業所に勤めていました。3月に秀光ビルドに入社。同じ愛媛県の西条店に配属されました。つまり、X氏は前職の機密情報を抜き取った上で、競合他社に転職したわけです」

　アイ工務店は2010年に大阪で設立。資本金は1億円、社員数は1351名で、同じく中堅のローコストハウスメーカーだ。

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source : 週刊文春電子版オリジナル