現代人の実相を描く小説家にして、戦後文学の旗手――。日本人で2人目となるノーベル文学賞を受賞した大江健三郎が今月3日、逝去した。享年88。
華々しい活躍とともに時代の寵児となった小説家が文壇デビューしたのは、東大仏文科在学中の1957年。その翌年に発表した『飼育』にて、芥川賞を受賞した。95年、『文藝春秋』の誌面上で井上ひさし、丸谷才一と行った「芥川賞制定60周年記念」の特別座談会で大江は、当時の心境をこう振り返っている。
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source : 週刊文春 2023年3月23日号