共産党は、志位和夫委員長(68)の退任と党首公選制を求める著書を出版した党員の鈴木元氏を3月16日付で除名した。鈴木氏が「志位和夫委員長への手紙」(かもがわ出版)を上梓したのは1月19日。同様に党首公選制導入を主張したジャーナリストの松竹伸幸氏の「シン・日本共産党宣言」(文春新書)と同日だった。松竹氏は鈴木氏と同時出版したことを、党が禁じる分派活動にあたるなどと咎められ、出版後2週間で除名されたが、鈴木氏の処分は、それから1カ月以上かかった。共産党関係者は「実は鈴木氏は党の超大物。時間をかけざるを得なかったのです」と語る。

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source : 週刊文春 2023年3月30日号