オーティコンは脳から聞こえを考えるブレインヒアリングの理念に基づいてより自然な聞こえをかなえる補聴器を開発している。その先進補聴器を手にした東京都在住の打楽器奏者、吉田豊さん(77歳)に補聴器を使い始めていかに暮らしが変わったのか、お話を伺った。

うるさく感じて一度は補聴器を諦めた

 さまざまな種類の打楽器を使い分け、変幻自在のパーカッションで演奏を盛り上げる――。吉田豊さんは、喜寿を迎えた今も現役で活動する打楽器奏者だ。中南米のダンス音楽を得意とし、ライブやレコーディングなどを精力的にこなす。吉田さんは、オーティコンの耳あな型補聴器のユーザー。「使い始めてまだ1か月程度ですが、付けていて疲れを感じることはほとんどありません」と話す。

耳あな型補聴器を付けて、会話を楽しむ吉田さん(写真右)

 実は吉田さんが補聴器を付けたのはこれで2回目になる。5年前に一度補聴器を試したが、その時は聞こえになじめず、すぐにやめてしまった。

「補聴器の聞こえがうるさくて、疲れてしまったんです。何よりも、音楽を演奏する際の聞こえに違和感がありました。最後はほとんど使わずお試しだけで購入は見送りました」

 一度は補聴器を諦めた吉田さんだが、その後聴力が低下していくにつれて日常生活に不便が出るようになった。「妻と会話していても、聞き返すことがしょっちゅう。大勢が参加する仕事の打ち合わせもしづらくなってきました」

 そんな折に親戚から新しい補聴器を勧められ、もう一度試してみることにしたという。

音の特徴や余韻をより自然な形で捉える

 そこで吉田さんが手に取ったのが、オーティコンの先進補聴器だった。オーティコンは脳が音を理解する自然な働きをサポートするために、脳から聞こえを考える「ブレインヒアリング」の理念に基づいて補聴器の開発をしている世界的な補聴器メーカーだ。その先進機種には高度な人工知能の一つであるDNNを搭載し、より自然な聞こえに近づけている。

オーティコンの先進耳あな型補聴器は、高度な人工知能DNNを搭載。1200万種もの音の情景をあらかじめ学習することで、さまざまな音を正確に認識して処理。例えば、打楽器の余韻は従来の技術ではノイズとして認識されていたが、DNNを搭載した補聴器であればより自然に表現できる。

 どう聞こえが変わるのか。期待半分、不安半分で使い始めたが、すぐに「聞こえ方がずいぶん以前とは異なる」と感じるようになった。

「音の細部が違いますね。例えば打楽器を叩いた時、従来の補聴器では金属でも太鼓でも『ガシャッ』と聞こえていたんですが、新しい補聴器は金属特有の『キーン』という音色や、余韻まで捉えられるイメージです。楽器を鳴らしてから実際に耳に届くまでのタイムラグも大幅に減少しました」と話す。

 補聴器の聞こえに慣れてくると、日常会話がスムーズになり、夫婦の会話での聞き返しはほとんどなくなった。背後からの声かけにも反応できるようになり、自動車を運転しながらでも後部座席との会話が楽しめるようになったという。

「補聴器販売店で音質を調整することで、さらに聞こえがしっくりくるようになりました。何度か微調整を繰り返していけば、もっと自然になってきそうですね。演奏中の聞こえに関してはまだ改善の余地はありますが、5年でここまで進歩したならば、今後の技術革新でさらに音質が向上するのではと期待しています」

暮らしに合った補聴器選びができた

スタイリッシュなブラックの耳あな型補聴器

 使い勝手の面でも便利になった。吉田さんの使用している機種は、スマートフォンと補聴器が無線で通信し、電話を耳に当てずともハンズフリーで通話が可能。電話相手の声がそのまま補聴器に届くので、聞き取りもしやすい。

「電話する機会が多い僕にとって、これは非常に便利でした。最初は目立たない極小タイプの補聴器を検討していたんですが、お店の方と相談し、やや大きめでもスマホ連携できるタイプに変更しました。毎日使うものだからこそ、自分の暮らしに合った過不足のない機能の製品にすべきですよね。やはりプロに相談してよかったです」

 夫婦で一緒に音楽コンサートを楽しんだり、オンラインで著名なブラジル人パーカッショニストのレッスンを受講したりと、補聴器を付けてやりたいことがたくさんあると語る吉田さん。「補聴器を付けていないと会話しづらさを感じるほど。今では、なくてはならない聞こえのパートナーになっています。補聴器の助けを得てこれからも音楽を届けていきます」と笑顔を見せた。

吉田豊(よしだ・ゆたか)
プロのパーカッショニストとしてブラジル音楽の普及に尽力。国内外のアーティストとレコーディングやライブに参加している。

※個人の感想であり、ユーザーを代表しての声ではありません。他の方に対しても同様の効果が期待できることを保証するものでもありません。

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0120-113321(フリーコール)
www.oticon.co.jp

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source : 週刊文春 2023年3月2日号