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長野“名家の長男”が囚われた郷里の呪縛

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

 何の非もない4人の男女が次々に惨殺された。犯人は、地元でよく知られた名家の長男だ。都会のキャンパスライフに馴染めず、精神に変調をきたして郷里に舞い戻ったのは11年前。事件の背景にあった“呪縛”とは――。
 

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 5月25日午後4時過ぎ、現場は田畑が広がる長野県中野市の江部地区。日課の散歩中だった竹内靖子さん(70)と村上幸枝さん(66)が、いつも通り青木宅前を通過する。

 最初に襲われたのは、竹内さんだった。刺し傷と切り傷は十数カ所に及んだ。

「誰か助けて!」

青木政憲容疑者

 畑で妻と葱を植えていた近隣男性の元へ、村上さんが血相を変えて駆け寄ってくる。男性の目の前で、追いついた政憲が村上さんの背中にナイフを2度、突き立てた。

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source : 週刊文春 2023年6月8日号

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