「ハラスメントを許さない組織の産みの苦しみとして引き受けていくべきだ」
 

 6月16日に苦渋の表情でそう語ったのは、大阪維新の会代表・吉村洋文府知事。小誌が報じた笹川理(おさむ)府議(42)のセクハラ問題を受け実施したハラスメント調査に、14件の被害申告があったと明かしたが……。

ハラスメント根絶を掲げる吉村氏

 6月15日発売号で報じたように、被害申告の1つが日本維新の会交野市支部の高石康幹事長(54)による美好かほる府議(52)への“恫喝”だ。維新創設者・橋下徹氏の元後援会青年部部長で、スキンヘッドの巨漢という風貌から“入道さん”の異名を持つ高石氏。吉村氏ら歴代代表のSP役として警護を担当してきた。

橋下氏や松井一郎氏とも近い関係(高石氏のFBより)

 複数の維新関係者によれば、この件で6月13日に小誌が質問状を送付した直後、日本維新の会事務局長の喜多義典氏は美好事務所に連絡を入れた。

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source : 週刊文春 2023年6月29日号