4年前から茨城県では、教育に新風を吹き込もうと、公募による県立中高一貫校の校長への民間人登用を積極的に進めている。旗振り役は地元の水戸一高出身で、元経産官僚の大井川和彦知事だ。だが、その民間人校長の資質に疑問を抱かせる、こんな告発が――。
舞台は東大合格者を毎年2桁輩出する名門・茨城県立土浦第一高校。今年の4月から校長を務めるのがインド出身のプラニク・ヨゲンドラ氏(46)、通称よぎ氏だ。
よぎ氏はインド西部・アンバーナスで生まれ、大学を卒業後、1997年に来日。大学と語学学校で鍛え上げた持ち前の日本語とITの知見で2010年にはみずほ銀行からヘッドハンティングを受ける。彼が来日後、拠点を置いた江戸川区の地元関係者が語る。
「2012年に日本国籍を取得し、2019年には楽天銀行に転職し企画本部長を務めたエリートです。同年、立憲民主党の初鹿明博衆院議員(当時)から声をかけられ、同党から江戸川区議選に出馬し当選。地元ではよぎさん、よぎさんと親しまれていた。2年後には、立憲民主党から都議選に挑戦し、約2万票を得ましたが、当選ラインには届かず落選しました」
よぎ氏は次第に日本の教育に強い関心を持つようになった。一人息子が地元の小・中学校で教師からいじめに遭った経験から、日本の公立学校に国際化の必要性を感じたという。そんな中、茨城県が民間人校長を募集していることを知ると、2021年に応募。応募者1773人中、採用されたのはわずか3名。約600倍超の倍率を勝ち抜いた。県教委関係者が解説する。
「民間人校長の任期は4年で、初年度に副校長として勤務。その後正式に校長として3年間勤務してもらう制度となっています。面接には大井川知事が出席し、自ら面接官を務めていた」
昨年から今年にかけて副校長を務めた後の今年4月に校長に就任。6月18日には朝日新聞GLOBEの一面インタビューで、校長としての意気込みを語っている。しかし、彼はその裏で既婚女性と不倫関係に陥っていたのだ。
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