チキンナゲット販売中止以来、中国食品に事件がないと思ったら大間違い。回収事件は昨年も今年も起きている。なぜ中国食品の品質は向上しないのか。回収事件の当事者や検疫に引っかかった業者の「告白」から浮かび上がるのは、相も変らぬ悲惨な現場の実態だ。

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 まずは、次のリストをご覧いただきたい。

「危ない中国食品」最新回収事件

 

 これは、日本マクドナルドの中国産チキンマックナゲット販売中止事件(期限切れ鶏肉の使用)が起きた、2014年7月以降の中国食品「回収事件」をまとめたもの。回収された商品名と当該企業の実名を可能なかぎり記載している。

 日本中の関心を集めた事件の後も、中国食品が問題を起こし続けていることがわかるはずだ。

 先週号で紹介した食品衛生法の違反は、港の検疫所で基準を超える細菌数や農薬が見つかったもので、いわば水際で上陸を食い止められた事例だ。幸いなことにいずれも日本の消費者の口に入ることはなかった。

 それに対して、今週取り上げる「回収事件」は、検疫所の目を逃れ、いったん日本の市場に出回った食品にあとから違反が見つかり、市や保健所などが回収を命じたり、自主回収したりしたものだ。

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source : 週刊文春 2018年4月26日号