できることならば何も身につけたくない。そんな暑さが続く日々に取り入れたいのが、見た目にも涼しげな眼鏡とサングラス。クリアなプラスチック、ひんやりとした質感のメタル素材、そしてレンズやフレームにブルー系の色を取り入れたものなどを、信頼のブランドからセレクト。
Photographs:Takehiro Uochi(TENT) Design:ANAGUMA Text:Ayano Endo
極上のかけ心地を求めて信頼ブランドを指名買い
LineArt CHARMANT
エメラルドやコバルトの海を思わせる絶妙カラー
【上】クリアな淡いグリーンが美しいセルフレームで、肌馴染みも抜群。逆三角形のキャットアイ風フレームがフェミニンなムードながら目元を引き締め凛とした表情に。眼鏡¥39,600 【下】ブランドの真骨頂「エクセレンスチタン」を薄くプレスし、ミニマルに仕上げた知的なメンズモデル。深いブルーのフレームがスタイリッシュ。眼鏡¥49,500/ともにラインアート シャルマン(シャルマン カスタマーサービス☎0120-480-828)
Nina Ricci(右)
夏の夜にチョイスしたいクールなワインレッド
ニナ リッチ アイウェアの洗練されたデザインに、シャルマンの独自素材「エクセレンスチタン」を初めて搭載したモデル。テンプルに入ったスリットから肌が透けて涼しげな横顔に。¥59,400/ニナ リッチ アイウェア(シャルマン カスタマーサービス☎0120-480-828)
JxBUB(左)
クリアなピンクフレームで涼しさと華やかさの両得を
まるで宝石の原石を磨くように、鯖江の職人が手塩にかけて仕上げ磨きをほどこした究極のプラスチックフレーム。滑らかで軽やかなかけ心地はもちろん、その輝きは見る人も魅了する美しさ。眼鏡¥47,300/JxBUB https://jxbub.jp
DETAIL GRAM(右)
メタルにブルーを効かせた粋なウェリントンフレーム
オールチタンのフレームは、軽くて丈夫なだけでなく、アレルギーやサビにも強いという特性があり夏の眼鏡としても最適。跳ね上げ構造で裸眼とのスイッチが楽なうえ、ヒンジが隠れてすっきりと見えるのもうれしい。眼鏡¥58,300/ディテールグラム☎048-711-5354
Japonism(左)
ミニマルなデザインに宿る実用性と機能美
一枚のチタン板材から、数十の工程を経て生み出されるという丸みを帯びたフロントに、エッジの効いたスクエアフォルムを組み合わせた理知的な眼鏡。ストイックな存在感でビジネスシーンの頼れる相棒に。眼鏡¥66,000/ジャポニスム(グロスギンザ☎03-5579-9890)
軽やかに顔を彩るファッショナブルなサングラス
夏の開放的な空気に誘われて、少し浮かれたデザインをチョイスするのもサングラスの醍醐味。
Ray–Ban(上)
ダークなブラウンレンズにブルーのセルフレームが映えるダイナミックな一本。ユニセックスモデル。サングラス¥25,630/レイバン(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス☎0120-990-307)
EYEVAN(中)
繊細なゴールドフレームと丸いレンズが、伝説的なヴォーカリストを思わせるヴィンテージ調デザイン。サングラス¥48,400/アイヴァン(アイヴァン 東京ギャラリー☎03-3409-1972)
BJ CLASSIC COLLECTION(下)
鼈甲のようなムラのある太めテンプルは、ホールド力が高いため額にも乗せやすい。サングラス¥41,800/BJ CLASSIC COLLECTION(ブロスジャパン☎0778-52-7075)
jugaad14
かける人を選ばないシンプルシックなデザイン
マットな質感のブラウンが、ありそうでなかったフレーム。肌馴染みがよく、どんな服にもマッチする汎用性の高さと、気軽に使えるアンダー1万円のコストパフォーマンスが魅力。サングラス¥9,900/jugaad14☎03-6434-5654
Zoff
日焼けした肌に似合う夏ならではのアイボリーフレーム
象牙のようにミルキーなプラスチックフレームと、ブラウンレンズが夏の明るいファッションに溶け込むデザインは、さすがユナイテッドアローズコラボ。紫外線で薄いカラーから濃い濃度に変化する染色調光レンズを採用。サングラス¥11,000/ゾフ(ゾフ カスタマーサポート☎0120-013-883)
より今どきのチョイスにこだわるなら
セレクトショップで出逢う旬の一本
LADY’Sの一本|YELLOWS PLUS
「デザイン、クオリティ、価格の三拍子揃った逸材です」
サングラス ¥34,100/イエローズプラス(デコラ東京☎03-3211-3201)
MEN’Sの一本|JACQUES MARIE MAGE
「各コレクションに偉人の名を冠した知る人ぞ知る名品!」
サングラス ¥112,200/ジャックマリーマージュ(デコラ東京☎03-3211-3201)
教えてくれたのは
decora TOKYO
株式会社グラッシーズ常務取締役/プレス
JOA認定眼鏡士 漆畑博紀さん
敏腕プレス兼予約の取れない人気オプティシャンとしてマルチに活躍。YouTubeチャンネル「メガネ流行通信」での明解な解説も好評。
SHOP DATA
〒100-6502
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル2F
03-3211-3201
11:00-21:00(平日・土曜) 11:00-20:00(日曜・祝日)
定休日/無休(不定休館日有り)
脱マスクで戻ってきたダークなカラーレンズがおすすめ!
「マスク着用が必須だったここ数年、せめて目元は見えるようにと濃度50%の明るいレンズカラーが主流だったのですが、脱マスクの兆しが見えてきて80%ほどの濃いレンズ需要が復活しています。鯖江発のブランド、イエローズプラスは生活に溶け込むシンプルなデザインが魅力。ダークなレンズでも軽やかにかけられるプラスチックフレームが豊富に揃い、ヨーロッパにもすでにファンが多い注目のブランドです。一方で、LAのブランド・ジャックマリーマージュは重厚なおもむき。色の異なる2枚のセルを張り合わせて作るボリュームのあるテンプルと大きめなウェリントンベースのフレームが洒落ています。型ごとに文化人の名前を冠したネーミングも粋で今回紹介した型は“ディラン”。一型500点ほど作り、再生産をしないという潔さも希少性を高める所以です」(漆畑さん)
source : 週刊文春 2023年7月27日号