「ぼっちの妄執」長野4人殺害犯(32)が差し入れを頼んだ本

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

「ご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした」

 

 5月25日に長野県中野市で女性2人と警察官2人が死亡する立てこもり事件が起きた。約1カ月後の6月下旬。土砂降りの雨の中、暗い色合いの服装の男女がびしょ濡れになりながら謝り歩く姿があった。

 この2人こそ、4人を殺害した疑いで逮捕された青木政憲容疑者(32)の両親だ。父親・正道氏は事件当時、中野市議会議長を務めており、母親もドライフラワーやフルーツカッティングの講師として教室を開くなど、地元の名士として知られていた。

 

「夫妻はご自宅近くの家々を謝罪してまわっていました。正道さんは、憔悴した様子で、少し痩せたようにも見えました。奥さんは頭をあげることもなく、とにかく『申し訳ありませんでした』と繰り返すばかり。その日以降、2人の姿は見かけません」(近隣住民)

父は議員を辞職

 事件は午後4時過ぎ、田園が広がる中野市の江部地区で発生した。青木容疑者がはじめにナイフで散歩中の2人を襲い、自宅から猟銃を持ち出すと、駆け付けた中野署の男性警察官2人を襲撃した。翌未明にかけて自宅敷地に立てこもり自殺を図ったものの死にきれず、投降して確保された。

 一家が住んでいた自宅に人の気配はなく、庭は草木が生い茂っている。いまだに現場周囲には立ち入り禁止のテープが張られたまま。

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source : 週刊文春 2023年8月17日・24日号

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