靖国で中国国旗を掲げ一儲け 習近平黙認の“出征愛国者”

THIS WEEK「国際」

野嶋 剛
ニュース 国際 中国

 8月に開始された福島第一原発処理水の海洋放出後、中国から日本を批判するイタズラ電話が大量にかけられた。日本への電話は下火になったが、北京の日本大使館は9月17日までの約3週間で、40万件に及ぶ“電話攻撃”に遭っており、いまだ収束はしていない。

 一方、武漢で9月20日に、浦和レッズが出場して行われたサッカーAFCチャンピオンズリーグの試合でも、日本語と中国語で「海が泣いている」との横断幕を掲げた。スタジアムの外で日本の国旗に火をつける動画が拡散されるなど、「愛国」的行動が蔓延中だ。動画投稿で年収数億円という一攫千金も夢ではない「TikTok経済」のもと、日本などを攻撃すれば手っ取り早く稼げる、という愛国インフルエンサーたちの思惑が背景にある。

 コロナ規制が緩和された最近は、彼らが海外で愛国動画を撮影し一儲けを目論む「出征」が増えている。

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source : 週刊文春 2023年10月5日号

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