10月7日に始まったイスラエルとハマスの戦争が、1年後に迫った2024年の米大統領選の争点として急浮上している。
共和党、最有力候補のドナルド・トランプ前大統領は、同月11日に、フロリダ州で開かれた自身のファンクラブの会合で演説した。集結した5000人を前に、
「私の在任時に世界は平和で落ち着いていた。そして米国は尊敬されていた。しかし“根性の曲がったバイデン”の下では混乱、殺戮、戦争、テロ、死が充満している」とライバルを批判。
支持層が驚いたのはその後だった。奇襲攻撃に対応できなかったのは、イスラエルのネタニヤフ首相の「準備不足」だと批判し、ある秘話まで明かした。2020年にイランのソレイマニ司令官を米軍が殺害したが、当初はイスラエルとの共同作戦だったという。しかし、決行前日になってイスラエルが不参加を表明。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年11月16日号