《レカネマブの罠》「夢の認知症薬」解禁されたけど…

「週刊文春」編集部
ライフ 社会 医療

 12月13日、エーザイと米・バイオジェン社が共同開発したアルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」の国内での保険適用が決まり、20日から販売が開始された。「夢の認知症薬」とも呼ばれ、高い期待を寄せられているが――。

 

■ 処方の基準は?
■ どこで、どのように受ける? 
■ 費用は?
■ 副作用はあるの?
■ こんな人は「受けてはいけない」

期待の声は大きい

「レカネマブは認知症一般に対する治療薬ではなく、アルツハイマー病に特化した治療薬です」

 そう強調するのは、神奈川歯科大学の眞鍋雄太教授だ。認知症の中で、発症率が最も高く、全体の半数近くを占めるのが、アルツハイマー型認知症である。

「さらに、アルツハイマー病の中でも使用できるのは早期の患者に限られます。具体的には、認知症以前の軽度認知障害(MCI)および軽度認知症の患者が治療の対象です。それより進行した認知症については、効果は望めません」(同前)

「アリセプト」「レミニール」などこれまでの認知症薬に比べレカネマブはその働きからして画期的な薬なのだという。

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source : 週刊文春 2023年12月28日号

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