「警視庁は業務上過失致死傷容疑を視野に調べを進めています。ただ、事故原因として当初は海保機機長の“勘違い”が盛んに報じられていましたが、実はそうでもない。私たちは航空局への疑いを強めています」
小誌の取材にそう明かすのは、捜査事情を知る立場の警視庁関係者だ。
1月2日夕方、羽田空港の滑走路でJAL516便と海上保安庁の小型機が衝突し、炎上した事故。JAL機の乗員乗客379人は全員無事だったものの、海保機の乗員6人のうち5人が全身挫滅で死亡した。
「唯一生還した機長(39)は、豊富なパイロット経験を持つエース格です。暗視カメラを付けた機体で災害地を警戒飛行したり、不審船を発見した際に海上偵察を行う任務を担っていました」(海保関係者)
海保庁広報によれば、機長は「全身火傷で集中治療室に入っている」という。
「腹部から背中にかけてⅢ度の熱傷(皮下組織にまで火傷が及ぶ状態)に覆われ、特に腕が酷い。家族以外は基本的に面会謝絶です。病院側は3カ月の入院・加療が必要との診断書を出しています」(前出・海保関係者)
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2024年1月25日号