リオネット補聴器は今年1月、聴力検査機器から補聴器まで聞こえをトータルでサポートする新ブランド「RIONET」へと生まれ変わった。そのフラッグシップモデルである「リオネット2」について、開発者に聞いた。

AI搭載でより自然な聞こえへ

山田新 氏
リオン
技術開発センター
製品・技術開発室 補聴器開発G

「補聴器の存在を忘れてしまうほど、自然体で毎日を過ごしてほしい――。最新補聴器『リオネット2』は、この想いを原動力にして開発を進めました」

 開発に携わったリオン 技術開発センターの山田新さんはこう語る。

 これまでは補聴器を使っていると、ふとした瞬間に気になることがあった。例えば「空気電池の替えはあったかな」「もう少し高音を大きくしたいな」といったささいなものだ。開発チームは、こうしたユーザーの声に正面から向き合った。

「より良い聞こえと使いやすさのため、『リオネット2』では弊社が培ってきた補聴技術を結集し、聞こえとカタチの両面から進化させました」

 こう山田さんが話すとおり、「リオネット2」はリオネット初となる機能を盛り込んだ革新的な製品だ。なかでも聞こえは大きな進化を遂げた。

「補聴器を使う皆様が切実に望んでいるのは“自然な聞こえ”です。『リオネット2』では、独自開発のリオネットエンジン2を搭載したほか、初めてAI(人工知能)によるNR(騒音抑制機能)を採用しています。膨大な音環境を学習したAIが騒音と音声を区別し、それぞれのシーンに合わせて聞こえ方を最適化します」

スマホとの連携で自分好みに簡単調整

スモーキーブラック(左)とアッシュブラウン(右)の2色を用意。耳の形にあわせてオーダーメイドで作られる

 基本的にユーザーは“補聴器にお任せ”するだけでいい。しかしコンサート会場で音楽を聞く時など環境に応じて「もう少し聞こえを調整したい」と感じる場面もあるだろう。そんな時は「セルフ調整機能」*が便利だ。

 スマホの専用アプリから補聴器の音質やデジタル機能などを自分自身で微調整できる。「調整結果のデータは補聴器に保存されるため、次回のフィッティングの際にその調整結果を反映させることができます」と山田さん。使えば使うほど、自分に合った音質の補聴器へと育てていけるというわけだ。

 このほかにも専用アプリには、うっかり補聴器を紛失した際に、補聴器の推定位置を表示する機能も搭載。補聴器を探す手助けとなってくれる。

充電式を採用し夜まで快適な聞こえが続く

 さらに「リオネット2」は充電式を採用。充電ケースに入れれば2時間半で充電が完了する大容量の充電池を搭載し、夜まで外出しても電池切れの心配はない。また過充電の予防など充電池を保護する仕組みを導入している。

2時間半で充電が完了。寝る前に充電ケースに入れれば翌朝にはフル充電で使い始められる

 見た目はスマートで、補聴器というよりワイヤレスイヤホンのよう。「補聴器を隠すのではなく、着けて当たり前のものとして使ってほしい。そんな想いを込めています」

補聴器を使い続けられるサポートを提供する

 技術を尽くした「リオネット2」だが、「どれだけ優れた補聴器であっても、ユーザーに使い続けてもらえなければ、その価値は発揮できません」と山田さんは話す。

 リオネットは「お客様に使い続けていただける補聴器を届ける」ことを目指す補聴器メーカーだ。先端技術を搭載した補聴器であっても、ユーザーが実際に使っていくためには、音に馴染むための高度なフィッティング技術やトレーニング、そして何よりもユーザーの「使ってみよう」という気持ちが欠かせない。リオネットではすべての補聴器ユーザーに寄り添うための行動指針として「リオネット・フィッティングポリシー」を制定。全国のリオネット販売店と協力して、最適な補聴器選びや、暮らしの中で補聴器を使いこなせるまでのトレーニングなどを支援している。

マスクやメガネと干渉しにくい耳あな型。機能や価格の異なる4グレードを展開

「技術はあくまでも、暮らしを豊かにする手段にすぎません。製品とサポート双方の品質を高めていき、補聴器をつけていることを忘れるほど自然体でいられる毎日を提供していきます」

*一部機種を除く

新ブランド「RIONET」へ生まれ変わりました!
今年1月、補聴器と聴力検査機器のブランドを統一し新たにスタートした「RIONET」。医療現場の聴力検査機器から、ユーザーに寄り添う補聴器まで展開。難聴の発見から聞こえの提供までしっかりとサポートする。

お問い合わせ
0120-2933-76
受付時間 9:00~21:00

「リオネット2」専用サイトはこちら

提供:リオネット補聴器

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source : 週刊文春 2024年3月7日号