「サブタイトルと写真、何とかならないの?」。取材に応じた治之の口から語られたのは、安倍家との深い関係だった。「弟は晋太郎さんの一番のスポンサー。晋三さんとも…」。
「バブル兄弟というタイトルはいいとして、このサブタイトルと写真、何とかならないの?」
今年1月11日、都内ホテルのティーラウンジ。2回目の対面になるこの日、高橋治之は、前回のスーツ姿とは一転、黒いカーディガンに臙脂色のマフラーをして現れた。連載の第2回掲載号が発売された昨年末、人を介して「取材に応じてもいい」と連絡があり、一度3人で会った後、初めて2人で会うことになっていた。そして冒頭からこう切り出してきたのだ。
初対面の時も、そうだった。記事の細かい内容についてのクレームは口にせず、「五輪を喰った兄と長銀を潰した弟」という煽り文句と連載のトップページに掲載されている写真には不満を漏らした。
「五輪を喰ったんじゃない。東京五輪が中止になるところを救ったんだから、そこはまったく違う。弟も長銀を潰したのではなく、国の失政で、急激に金融を引き締めたからバブルが崩壊して、ソフトランディングできなかっただけ。第一、長銀が借りてくれと頼むから借りた訳で、それを潰したというのはおかしいでしょう」
この日は、たまたま通りかかった顔見知りの女性スタッフに、雑誌の連載ページを開いてこう話し掛けた。
「ほら、見てよ。ヒドいよね、こんな写真使うんだよ。この人、悪いんだ」
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source : 週刊文春 2024年3月14日号