北朝鮮の朝鮮中央通信は3月25日、金正恩・朝鮮労働党総書記(40)の妹である金与正・朝鮮労働党副部長(36)の談話を発表し、「岸田文雄首相が最近、日朝首脳会談を早期に開催したいとの意向を伝えてきた」などと報じた。これを受けて岸田首相は同日の国会で、「私直轄のレベルで北朝鮮に対する様々な働きかけを行ってきている」と答弁した。
急展開をみせている日朝関係について、北朝鮮情勢に詳しい李相哲・龍谷大教授に話を聞いた。
――日朝首脳会談の実現可能性をどうみますか?
北朝鮮が最近、連続して日本に関する談話を出しているのは、外交交渉による具体的成果を求める焦りのあらわれです。ただ、北朝鮮は拉致問題について、「解決されたはずの話だし、私たちは知る由もない問題」と強調している。一方の日本は、認定の有無にかかわらず拉致被害者の全員帰国を求めている。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル