裏金問題、過激ダンスショー発覚と激震続きの岸田政権。鈴木善幸政権から42年にわたり永田町取材を続け、このほど『ドキュメント平成政治史』(全5巻)の最終巻『安倍「超長期政権」の終焉』(岩波書店)を上梓した政治ジャーナリストの後藤謙次氏(74)が、自民党政治を斬る。
「山高ければ谷深し」。2012年から約7年8カ月にわたり栄華を極めた第二次安倍政権の反動で、今自民党は底すら見えない深い谷に転落しています。
今はその谷底から脱出できるかどうかの重大局面に差し掛かっています。3月29日に予算が成立した後、4月10日に岸田首相は国賓待遇で訪米し、バイデン大統領と会談する予定です。この3月29日から4月10日までの“13日間”で、自民党はこれまでとは全く違う自民党に大きく変容する可能性があります。
まずは、裏金問題に絡む議員約80名の処分です。
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source : 週刊文春 2024年4月4日号