静岡県知事選をめぐり野党が活気づいている。
俄然注目を集めているのが立憲民主党の渡辺周衆院議員(62)だ。4月2日に失言をきっかけに川勝平太知事が辞職を表明。その川勝知事が渡辺氏に後継を打診したと報道され、渡辺氏も「軽々に『やりますよ』とは言えないが、環境が整えば」と記者団に語ったことで一躍、「ポスト川勝」の最右翼に躍り出た。
渡辺氏は「若い時ならば『絶対出るぞ』と一気に舵を切るが、そんな年齢でもない。衆院選の準備もしていたし、立憲の役職もある」と言いながら、出馬への意欲を隠そうとしない。
早大卒業後、渡辺氏は読売新聞の記者を経て、民社党公認で静岡県議に。1996年に旧民主党から衆院静岡6区で初当選した。父は民社党の衆院議員を経て沼津市長の二世議員だが、長男はお笑い芸人、元CAの長女はサッカー元日本代表の武藤嘉紀の妻である。
野党暮らしが続く中、知事を終生のポストと見据える渡辺氏が敵愾心を燃やすのが、隣の選挙区の自民党の細野豪志氏(52)だ。
地元記者に「もし、細野が『出る』なんて言ったら『おいおい、それは違う』と怒るよ。我欲まみれの政治家に知事なんかさせられない」と断言する。
滋賀県で育った細野氏は落下傘で民主党から2000年に旧静岡7区で初当選。民主党政権で首相補佐官や環境大臣などを歴任した。年齢もキャリアも上なのに副大臣どまりだった渡辺氏は、細野氏を長らくライバル視してきた。
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source : 週刊文春 2024年4月18日号