1月の宮内庁人事で、秋篠宮家の宮務官から初めて警察庁出身者が消えた。これまで秋篠宮からは「目立たぬように警備を」と重ねて求められ、紀子さまからは職員が不興を買うなど対応に苦悩してきた。そんな中、警察幹部が重い口を開いた。
「そうくんは くつひもをうまくむすべないけど てをうごかすのが すきな みくちゃんが たすけてくれる」
4月26日の昼すぎ、秋篠宮妃紀子さま(57)の姿は、金沢市内の公民館の一角にあった。能登半島地震で被災し、故郷を逃れた妊婦たちが身を寄せる、小さな2次避難所だ。
避難者や子供たちが過ごす部屋を訪れた紀子さまは、持参した6冊の絵本を手にとりマットに膝をつかれた。2歳から小学3年生までの子供も4人ほど集まり、穏やかな声の読み聞かせに聞き入った。
案内を担当した、石川県助産師会の吉田みち代会長が振り返る。
「到着されて最初に20分ほど、避難所の運営について、メモを取りながら熱心に耳を傾けてくださった。避難するお母さんともお話しされましたが、被災時のことではなく、現在のことをお尋ねに。被災者の中には、被災当日のことを聞かれると辛くなる人も多い。その気持ちにご配慮いただいたように感じました」
母親たちの頼みで寝ていた赤ちゃんをそっと抱きかかえたり、7月に出産予定の妊婦のお腹を撫でられるなど、紀子さまと母子らとの交流は約1時間に及んだ。
秋篠宮(58)は4月18日に石川県穴水町の被災地を訪問されたが、紀子さまはそこには同行されず、別の日に単身で石川県を訪問されたことになる。この日は避難所のほか、自身が総裁を務める結核予防会の石川県支部などを訪問された。
「別行動で石川入りされたのは、日ごろ繋がりのある組織や施設をそれぞれお訪ねになることで、警備や調整の負担が少なく済むようにというご配慮だったそうです」(秋篠宮家関係者)
ご夫妻は被災地に心を寄せ、精力的にご活動を続けておられる。ところが、そんな秋篠宮家に今、ある異変が起きているという。
「1月25日付の人事で、秋篠宮家を支える皇嗣職宮務官のA氏が任期を終えて依願免職となりました。A氏は警察庁から出向してきた職員だったので、慣例通りであれば、後任も警察庁出身の職員になるはず。ところが翌日に宮務官に就任したB氏は、外務省からの出向者でした。19年5月のお代替わりに伴い、皇嗣となられた秋篠宮ご一家を支えるために新設された皇嗣職では、これまで必ず警察庁出身の宮務官が1人置かれていた。それが初めてゼロになったのです」(皇室担当記者)
一体、何が起きているのか。小誌が取材を進めると、警察幹部が重い口を開いた。
「前々からタイミングを窺っていたんです。もう、警察庁から人は出さない」
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source : 週刊文春 2024年5月23日号