東京電力(現東京電力ホールディングス)の勝俣恒久元社長が10月21日、死去した。84歳だった。2011年3月の福島第一原発事故時には会長を務めており、現在も刑事、民事上の裁判が続いていた。
「勝俣氏は1963年に東大経済学部卒業後、東電に入社。中枢の企画畑を歩み、早くから将来のトップ候補と目されていた。兄は新日本製鐵(現日本製鉄)元副社長の孝雄氏、弟は丸紅元社長の宣夫氏。“勝俣三兄弟”としても有名でした」(財界関係者)
切れ味の鋭い仕事ぶりから「カミソリ勝俣」との異名を取ったが、原発が抱える危うさに正面から向き合うことはなかった。
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source : 週刊文春 2024年11月14日号