この夏、中国の“官製反日キャンペーン”が過熱中だ。特に注目は「抗日映画」と呼ばれる、南京事件や731部隊を扱った映画作品である。

 実は今夏の「抗日映画」を巡り、ある日本人俳優にも出演オファーがあった。

中国で大ヒット、北米や豪州でも公開

 中国は今年を「抗日戦勝80年」の節目と位置付ける。9月3日の軍事パレードを前に、企画展の開催、大量のドラマ放映、演劇上演などを次々と実施。中でも目玉コンテンツが、3本の「抗日」映画である。

「7月に公開された『南京照相館(南京写真館)』はいわゆる南京事件を題材として、中国で記録的な大ヒット。興行収入は約490億円を突破し、北米や豪州での上映も始まっています。

大ヒット中の「南京」映画(中国のウェブサイトより)

 また旧日本軍による欧米捕虜への虐待を強調する『東極島』が8月に公開され、旧日本軍の七三一部隊を題材とした映画『731』は柳条湖事件が起こった9月18日に公開予定です」(現地記者)

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source : 週刊文春 電子版オリジナル