見ず知らずの女性をストーキングし、殺害に至った驚愕の事件。だが、犯人には3年前、同じくつきまとい行為の果てに、女性に暴行を加えた前科があった。なぜ惨劇は繰り返されたのか。男の「血塗られた人生」を辿った。

 

▶︎3年前に殺人未遂も執行猶予 5カ月ストーカー判決文

▶︎勤め先社長に懺悔「彼女に告白したが伝わらず、首を」

▶︎友人宅でポケモン盗み、中3で不登校、父子の確執で…

「刑務所には入っていないのですが、拘置所には行きました。実は今、執行猶予中なんです……」

 2022年12月。福岡県内のとある産業廃棄物処理業者の求人に応募した男は、社長におもむろに打ち明けた。そして、自身が犯した過ちについて、不気味にこう続けるのだった。

「半年前、女の子との気持ちの行き違いがありました。彼女に告白したが、自分の思っていることが伝わらず、首を絞めてしまった。その結果、(殺人未遂で)逮捕されました」

 それから3年後、執行猶予も明けきらぬうちに、男は再び、信じられない凶行に走ることになる――。

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source : 週刊文春 2025年9月4日号