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“日本一腰の低いJクラブ社長”森島寛晃「2カ月で名刺1000枚配りましたわ」

セレッソ大阪新社長・森島寛晃インタビュー#1

2019/03/15
note

みんなの邪魔にならないように、はい(笑)

――挨拶回りが多いから、社長室にはほとんどいらっしゃらないですか?

「いや、そんなこともないですよ。ここで会議とか打ち合わせ、来客もありますから。ただ、ここ(社長室)でデーンと座る、企業の社長さんの一般的なイメージとはまったく違います。社長室を出て社員のみなさんと一緒のところに僕のデスクもありますんで、なるべくそっちにいたいですね」」

――みんなの顔が見えるように。

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「というよりも、みんなの邪魔にならないように、はい(笑)。みんなの顔も見られますし、挨拶もできる。やっぱり挨拶という部分は僕自身、大切にしていることなので」

――社員のみなさんに対しても、腰が低いですね。

「みんな頑張って、しっかり仕事をしてくれていますから」

クラブには森島さんの社長就任を祝う胡蝶蘭がたくさん届いた

――社長業になって1日のスケジュールも変わったと思うのですが。

「やっぱり夜のお付き合いが増えたというのはあります。アンバサダー時代はそこそこありましたけど、選手時代やチーム統括部のときはあんまりなかったんで、そこは明らかに変わりましたね。ただ、人のつながりって凄く大事だとは思っているので、声を掛けていただけるところには極力顔を出したい。全部が全部は無理ですけど、可能な限り。顔を出すことによって、セレッソをPRできますから」

――クラブのレジェンドで、日本代表としてワールドカップにも出ています。会合に出席されたら、かなり喜ばれるのではありませんか?

「喜んでいただけたら嬉しいですよ。でもね、ちゃんとホームスタジアムに来てもらうところまでつなげていかないと。だから必ず言うようにはしていますよ。“みなさん、ぜひ足を運んでください”と」

――社長になってもプレー同様、アグレッシブですね。

「セレッソのためにみなさんが頑張っているわけですから、僕がやれることは一生懸命やっていかないと」

――インタビュー中ずっと背筋をピンと伸ばされていますが、どうぞリラックスしてください。

「いや、責任ある立場ですし、自分に“しっかりしなさい”という意味でいつも(背筋を)伸ばすようにしているんです。僕、どうしても気を緩めてしまうところがありますから。僕のことは構わないんで、どうぞインタビューを続けてください!」

セレッソのホーム、ヤンマースタジアム長居の前で

(#2に続く)
写真=山元茂樹/文藝春秋

◆#2 セレッソひと筋30年 森島寛晃社長の目標「阪神タイガースぐらい愛されたいんです」
https://bunshun.jp/articles/-/11073

“日本一腰の低いJクラブ社長”森島寛晃「2カ月で名刺1000枚配りましたわ」

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