Jリーグ開幕以前の1991年にセレッソ大阪の前身ヤンマーに入社し、2008年の引退後もクラブひと筋で歩んできた森島寛晃氏。昨年12月セレッソ大阪の新社長に就任した。レジェンドがクラブの経営者になるのは日本では異例のこと。
「じつは一度は社長就任を断っていた」という森島氏。長居にある社長室を訪ね、新しい仕事の日々について聞いた。(全2回/2回目へ続く)
◆◆◆
もう1000枚前後、名刺交換しました
――森島さんと言えば丸刈りのヘアスタイル。でも、ちょっと伸びてきていますね。社長になって、丸刈りはやめようと?
「いや、ちゃうんですよ。行く時間がちょっとなくて、散髪に行けてないんでね。このようにボサボサなんですわ」
――やはり社長業は大変なんですね。
「昨年末に就任して、今は行政、スポンサー、ホームタウンを中心に挨拶回りをさせてもらっています。それでも開幕した今も、全部回り切れていないので、早くみなさんにご挨拶しないといけないな、と思っています」
――社長室の机に名刺ケースが置かれていますが、もうどれくらい名刺交換されたのですか?
「どれぐらいでしょうね。毎回、300枚ずつ会社に頼んでいるんですけど、1000枚は超えていると思います。でも(社長が)言うことが嘘やったらアカン。1000枚前後ということにしておいてください」
――配った方全員の顔と名前を覚えるのは大変だと思うのですが。
「いやあ、大変です。僕、学校でも歴史とか覚えるのが苦手やったんですよ。でも今は名刺管理のアプリがあるんでね、ちょっとそこは助かっています」