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“日本一腰の低いJクラブ社長”森島寛晃「2カ月で名刺1000枚配りましたわ」

セレッソ大阪新社長・森島寛晃インタビュー#1

2019/03/15
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“日本一腰の低いJリーガー”から“日本一腰の低いJクラブ社長”へ

――挨拶回りに、力を入れている理由を教えてください。

「アンバサダー時代に自分の人脈が広がったなっていう実感があって、(社長になって)今一度、多くの方にご挨拶をさせてもらって『セレッソを応援してください』『セレッソを盛り上げてください』とお願いすることが自分の役割の一歩目やなと思っていますから。(ホームタウンの)大阪市24区すべてを回っていきたいし、キックオフパーティーのときに(同じくホームタウンの)堺市の副市長さんから『堺に来られるのを楽しみにしてます』と言われたんで、早くいかないといけませんね。そういう自分の行動から1人でも多く、スタジアムに足を運んでもらえたら、有難いです。実際、ある区からは一緒に地域の活動をしていきたいという声もいただいています。ホームタウンと一緒になって、盛り上がっていければいいなって考えています」

――“日本一腰の低いJリーガー”から“日本一腰の低いJクラブ社長”を目指していくわけですね。

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「そうですね、挨拶と言いますか、お願いして回っているわけですからね(笑)。僕が今、一番やれる仕事というのは、応援してもらえる数を増やしていくってことですから」

現役時代はJ1通算318試合94得点を記録

今は体を動かすと言ったら、挨拶回りか、駅の階段ぐらい

――さすがにフットワークが軽いですね。

「開幕の1週間前、御堂筋にある銀行さんを回って、8社ぐらいですかね。御堂筋は結構歩くところが長いので、1万歩以上は歩いたはずです。今、体を動かすと言ったら、こうやって挨拶回りで歩くか、駅の階段ぐらい。エスカレーターは極力、乗らないようにしているんですけど、考えごとをしていて気づいたらエスカレーターに乗ってしまっていたこともありましたね(笑)」

――散髪に行けないほど、プライベートの時間はないですか?

「ないと言うよりも、何だか落ち着かないんですよ。家にいても、何だかんだと考えることが多くなりました。今まで頭使うことなんて、ヘディングぐらいでしたから」

――小学6年生の娘さんがいらっしゃいますが、家族サービスもなかなかできないですね。

「娘ももうすぐ中学ですから、父親とどこかに一緒にみたいなこともあまりないですよ。ちょっと言い合いになっても、娘にはもう負けますね。男1人で、妻と娘の女性2人を相手にしますから完全に数的不利です。まあ1対1でも勝てないですけどね(笑)。とはいえ家族には支えてもらっています」