文春オンライン

連載『めちゃイケ』、その青春の光と影

最終回から1年 『めちゃイケ』片岡飛鳥の告白「山本圭壱との再会は最後の宿題だった」

フジテレビ・片岡飛鳥 独占ロングインタビュー#1

note

中居でさえ「アテネのやつに近い!」って興奮してました

 渡し方も、郵送とかでも良かったんだけど、ちょっと『めちゃイケ』っぽくないなと思ったんで、サプライズで渡すことに。番組はとっくに終わっているんだけど美術スタッフにお願いして表彰台を作って、外国人タレントが所属するプロダクションにも甘えまして、アメリカ代表役とフランス代表役のエキストラに来てもらい、彼らの小道具として銀メダルと銅メダルも作った。それで表彰台の2位と3位のところに立ってもらっておくんです。で、1位のポジションが空いている。たとえば、光浦靖子なら、文化放送で大竹まことさんとラジオ(『大竹まこと ゴールデンラジオ!』)をやっているので、生放送中に本人がいない楽屋に内緒で入っていって、表彰台に外国人を立たせて、僕はプレゼンターとして白い手袋をはめて待つんです。何でって? その方が面白いから(笑)。

 さすがに演者も素だとテンション的にしんどいだろうから、『めちゃイケ』をやっていたディレクターたちにわがままを言ってカメラも回してもらった。それで、光浦が入ってきたら「Congratulations! The gold medal goes to ヤスコ・ミツウラ!『MECHA MECHA IKETERU』 from JAPAN」ってナレーターからタダでもらったコメントが流れる。「え、何?」って思っているうちに「22年間素晴らしい活躍を本当にありがとうございました。記録より記憶に残る金メダルを贈呈します」と言って首に掛けていく。それで「あと299人に配りに行くんで」って言って、5分くらいで撤収(笑)。メンバーからしてみたら、番組が終わってから全然僕とも会っていないから、積もる話もあるとは思うんですけど、足早に去っていく。やっぱり「これ、記念品です」みたいに普通に渡すのは恥ずかしいんですよね。感謝だけは本当なんですけど。だから全員分の授与式の映像があるんです。……でも、どこで放送するんだろう(笑)。

金メダルを受け取り、アメリカ代表(銀)とフランス代表(銅)と健闘?を称え合う岡村 ©フジテレビ
極楽とんぼの2人にはAbemaTVの控え室で同時に手渡した ©フジテレビ

ADVERTISEMENT

 レギュラー以外の演者ではエガちゃん(江頭2:50)や中居(正広)にもあげて、『とぶくすり』時代にレギュラーだった本田みずほ(※1)に渡したのが最後で、もう10月だったかな。途中で辞めちゃったスタッフも何とか探して連絡取って渡したんですけど、どうしても見つからないロケバスの運転手さんやスチールのカメラマンとかもいて、2枚くらい渡せてない。これ読んだら連絡してください(笑)。でも、こっちが恐縮するぐらいみんなが金メダルを喜んでくれて。何せオリンピック級だから(笑)。首にかけた瞬間「わあ!」って感激してくれた。ガチのオリンピックを見てきた中居でさえ「アテネのやつに近い!」って興奮してましたから。