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石原慎太郎「解体ショー」と小池百合子都議会選挙の顛末

図体が大きい割に食べるところの少ない老いた具材の使いかた

2017/03/09

genre : ニュース, 政治

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橋下徹さんのいちいち正しい指摘と東京のこれから

©文藝春秋

 その一方で、一時期石原慎太郎さんと盟友であって、いまは次の機会を伺いながら金と名声を貯めるモードに入ってる橋下徹さんのほうが、東京都政のあれこれについてはいちいち正しい指摘をしていまして、こちらも判断に困るわけです。橋下徹さんは大阪府から足抜けしてからこんなにまともな話ができる人になるとは思ってませんでした。

 石原慎太郎さんの会見の翌日に開かれた委員会で豊洲市場の第9回水質モニタリングが東京都の指示で不適切に行われたと担当業者からの証言が出てました。実に何これ感あるニュースです。そこに橋下徹さんが出てきてこれらの情報もしっかりキャッチアップしつつ、元知事の立場から豊洲市場移転の都政問題を「安全」と「安心」と切り分けて解説されています。大相撲中継でデーモン小暮閣下が出てきたような安定感なんですよね。なんで初めから大阪でそれをやらなかったのでしょう。

 ひょっとしたら、都議会選挙が小池派の勝利に終わった後で、実は豊洲はこうでした、五輪が問題起こしましたで再び都政が大混乱に陥ったとき、救世主として現れるのは橋下徹さんなんじゃないかとさえ思ったりします。ヤバイ。トランプ旋風的な、橋下徹待望論。東京都民がタイタン太田光代女史に頭が上がらなくなる日が来てしまったりするのでしょうか。

石原慎太郎「解体ショー」と小池百合子都議会選挙の顛末

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