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腕時計型の血圧計「HeartGuide」 使ってわかった「高価でも価値がある」4つのポイント

腕時計型の血圧計「HeartGuide」 使ってわかった「高価でも価値がある」4つのポイント

発売後、間もなく品切れ状態の大人気商品?!

2019/12/13
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気になるポイント1:ずっと装着していても違和感はない?

 本製品は腕時計そっくりの形状をしており、24時間365日装着して生活することも不可能ではありません。ただし装着しておけば自動的に血圧を測ってくれるわけではなく、前述のように毎回ボタンを押し、1分ほど時間をかけて測る必要があります。就寝時も含めて常時装着しておくことで、血圧の変化を自動的に取得してくれるわけではありません。

 ただし本製品には時計としての時間表示に加えて、脈拍の測定機能や、歩数計としての機能、さらには睡眠時間を計測してくれる機能が用意されていますので、常時装着しておけば、それらさまざまなデータを得られるほか、連携先のスマホの電話やメールの着信を知らせてくれるなど、スマートウォッチに近い機能もあります。実際には、常時装着して使おうとする人と、血圧測定の時だけ装着する人の2通りに、分かれるのではないでしょうか。

ふだんは時刻表示のほか、連携するスマホでのメール着信などをアイコンで知らせてくれます。また歩数計、睡眠時間測定の機能も備えます。腕から外して置いたままだと「睡眠中」と扱われるのはややヘンかも?

気になるポイント2:血圧の値は正確?

 値については、実際に試してみた限りでは、病院で測る値に比べると、最高血圧/最低血圧ともに10~15ほど、血圧が低く表示されるようです。筆者はもともと血圧がかなり高めなのですが、本製品では微妙に高いか、もしくは正常な値の範囲内であるように表示されてしまいます。家庭で測定する血圧は「家庭血圧」と呼ばれ、病院で測る場合より若干低くなるのが一般的ですが、それを差し引いてもやや低めです。

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 もっとも本製品に限らず市販の電池血圧計では、製品によってやや高め(もしくは低め)に表示されるのは珍しくなく、筆者がふだん使用している上腕部タイプの血圧計は、本製品とは逆に、10ほど血圧が高めに表示されます。利用者との相性や、測り方なども関係するのでしょう。

 そのため利用にあたってはむしろ、基準値からのズレを把握しておくことが重要になります。本製品を使い始めるにあたっては、これまで使っていた血圧計と測り比べる機会を設け、どの程度のズレが出るのかを把握しておいたほうがよさそうです。

本製品(左)は本来の血圧より最高/最低ともにマイナス10~15程度、筆者私物のオムロン上腕式血圧計「HEM-7511T」は本来の血圧より最高/最低ともにプラス10程度と、若干ズレる傾向があります。使い比べる機会を作って、こうしたズレの傾向は把握しておきたいところです

 ちなみに血圧が常時低い知人にも試してもらったところ、きちんと本人の血圧に見合った値が(こちらも実際より若干低めだったようですが)表示されました。血圧が測れることをアピールする海外製アクティブトラッカーでは、実際に測定せず、ランダムに値を表示しているだけと思しき製品もありますが、本製品は医療機器認証を取得していることもあり、さすがにそうしたレベルの製品とは一線を画しています。