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梶原 紀章
2017/03/31

【ロッテ】平沢大河は何位? ユニフォーム売り上げの意外なランキング

文春野球コラム ペナントレース2017

目指すは売り上げ2倍 グッズ展開に注力

 開幕である。選手たちの開幕。ファンも開幕。フロントも開幕。いろいろな想いが交差する季節だ。千葉ロッテマリーンズも3月31日から敵地・福岡での3連戦を行い、4月4日に本拠地開幕戦(ZOZOマリンスタジアム、北海道日本ハム戦、18:30試合開始)を迎える。

 そしてこの日がリニューアルするマリーンズの新グッズショップのオープン日となる。売り場面積が約2.2倍の197坪に拡大し、ユニフォーム、キャップ、応援グッズ、キャラクターグッズなど、約2200点のマリーンズグッズがカテゴリーごとに綺麗にディスプレイされた今シーズンの目玉事業の一つ。この売り場面積拡大に併せて、会計スペース(レジ)も従来の2倍(最大12台稼働)ということで山室晋也球団社長も「売り上げも2倍を目指す!」と鼻息が荒い。

リニューアルされたグッズショップ ©梶原紀章

 ちなみにグッズの売り上げは球団全体の売り上げの中で見ると10%から15%ほどと言われている。その他は広告、チケット売り上げ、飲食、放映権などがある。そのグッズ売り上げの中で40%ほどを占めるのがユニフォーム。今年はユニフォームのオフィシャルサプライヤーがマジェスティック社に変更となったこともありファンの間で大いに注目を集めている。

 細かく調べてみると、昨年は38選手の背番号、ネーム付きのレプリカユニフォームを販売したが、全体の約45%の売り上げを福浦和也内野手(1位)、鈴木大地内野手(2位)、平沢大河内野手(3位)、清田育宏外野手(4位)、涌井秀章投手(5位)、角中勝也外野手(6位)の6選手が占めており、その売り上げ数も拮抗している。

ルーキーイヤーに大健闘した平沢大河

 特筆すべきはやはり平沢大河内野手だろう。2000本安打まであと68本とせまったレジェンド福浦、昨年のベストナインでキャプテンの鈴木、15年のベストナイン、ゴールデングラブ賞の清田、選手会長で2度の首位打者の角中という球団の看板選手たちの中にあって、プロ2年目で、通算7安打の19歳の若者が堂々と交じっているのだ。確かにマリーンズ公式ツイッターで彼の写真が登場した時の「いいね」の数は群を抜いており、端正なマスクから女子人気を感じていたが、この数字はやはりビックリである。

パイの実を食べる平沢大河 ©梶原紀章

 さらに細かく分析をしてみるとホームのストライプユニフォームに限ると昨年の売り上げ単独トップ(他にビジター。赤色のCHIBAユニ、マリンフェスタユニとあります)。15年ドラフトで仙台育英高校から入団した若者は多くのマリーンズファンの希望の星であることがよく分かる。ちなみに本人にこの数字を伝えると「マジっすか?」という決め台詞が戻ってくることだろう。

 年代別で見てみると平沢ユニフォーム購入者の35%は20代。男女比でいうと男子が70%、女子が30%という数字となる。男女比はZOZOマリンスタジアムを訪れる男女比7:3であることから、おおむねこの数字に沿った数字。20代が多いというのは、同じ世代のファンの心をつかみ、同世代の憧れの存在となっているのではないかと思われる。ということで、多くの期待と希望を背負う平沢選手にとって2年目のシーズンを迎える。

「1年目はただ、ただあっという間に過ぎました。昨年の秋からやってきたことに手応えを感じています。打撃でも守備でもアピールをしてレギュラーを目指したい。いろいろなところでファンの方に成長した姿をお見せできればと思います」

 将来のスター候補は発言も優等生である。今季は石垣島キャンプからオープン戦にかけて遊撃のポジションを中村奨吾選手との間で激しく争い、アピール合戦を繰り広げた。ウェートトレーニングも積極的に取り入れ、ボディーも一回り大きくなった。練習試合やオープン戦でも本塁打を打つなど、ファンの期待は高まっている。

 ところでユニフォームの売り上げに関して今季、ホームで行われたオープン戦での5試合を終えて集計をしてみると1位は角中勝也外野手で2位は田村龍弘捕手。昨年と比べてランクが大きく変動をしているが、これは背番号変更による効果と分析される(角中「61」→「3」。田村「45」→「22」)。そして平沢は7位だ(とはいっても上位選手の売り上げ数は僅差で拮抗している状態)。

 ここから始まるペナントレース。今年、どの選手が話題になるか、ファンの心をつかむのか、そして誰のグッズがバカ売れするのか、楽しみである。そして山室社長の「2倍の売り上げを目指せ!」の鬼指令の下、今年も球団がいろいろと知恵を出し、面白グッズも含め様々な企画を展開する。誰のユニフォームやグッズが人気となり話題となるのか? その数字も含めて興味深く見ていただきたい。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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※「文春野球コラム ペナントレース2017」実施中。この企画は、12人の執筆者がひいきの球団を担当し、野球コラムで戦うペナントレースです。