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「志村けん」「友達と遊んじゃって」 足立梨花、松嶋尚美はなぜ炎上を繰り返すのか?

「志村けん」「友達と遊んじゃって」 足立梨花、松嶋尚美はなぜ炎上を繰り返すのか?

2020/04/13
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――足立さんは、「反論ツイート」に加えて、インスタグラムのストーリーに「わたしがしねばよかったんだ」「そういってほしいんでしょみんな」とも読める言葉を投稿したことが二重に話題を呼びました。

「足立さんの場合は、自分が話題の中心に立って物事が進んでいかないと気が済まない、『ナイーブ・リアリズム』というバイアスがあるのではないでしょうか。自分が考えていることは、他人も客観的に同じ意見になるのが当たり前だと思いやすいため、自分の意見に反対されると、『絶対にあなたの方がおかしい!』となってしまうんですね。自分は常に正解であり、自分の意見や信念がとにかく強いタイプです」

足立梨花、3月25日の「反論ツイート」

 

「芸能人に正論をぶつける」理由

――認知バイアスのなかには、色々な種類があるものなんですね。

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「偏見や思い込み、勘違いといった人の考え方や思考、判断の癖をバイアスと呼びます。錯覚や錯視もそうです。認知に関わっているので、その種類もかなりの数になります。こういったバイアスは誰しもが少なからず持っていて、個人の経験や生育環境、ストレス状況などによって強く出たり、弱く出たり、状況や場面、対人関係などによってバイアスが働いたり働かなかったり、個人差が発生してくるのです」

――うかつにも見える芸能人の発信に、フォロワーや視聴者のなかには「正論」をぶつける人も多いです。

©︎iStock.com

「誰でも、感情のはけ口は欲しいものですよね。今は新型コロナウイルスの影響で、深刻なニュースも多く、危機意識とともにストレスが高まっている人は多いと思います。人間には常にストレスを発散したいという欲求がありますし、ネットなら匿名性もある。そこにフォールス・コンセンサス効果やナイーブ・リアリズムが働いて、芸能人に正論をぶつけるという行為を起こしやすいのでは。時節柄、そうした傾向は強まっていくのかもしれません」

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