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デビューは9歳 “天才”伊藤沙莉が語る「ダウンタウン浜田さんに叩かれた“聖なるゾーン”」

「テレビっ子」伊藤沙莉インタビュー#1

てれびのスキマさんによる「テレビっ子インタビュー」8人目のゲストは女優・伊藤沙莉さん。『ひよっこ』の米屋の娘・米子役も記憶に新しい伊藤さんは94年生まれ。9歳での難役デビューのこと、夢中になった『ごっつええ感じ』のこと、根っからのテレビっ子ぶりをお話しいただきました! (全3回の1回目 #2#3も公開中)

伊藤沙莉さん

9歳のデビューでいきなり35歳の役

―― 先日、「文春オンライン」の松尾諭さんインタビューで、伊藤さんのことが出ていましたね。「沙莉はもうホント天才だから」って。

伊藤 読みました。松尾さん本当に思ってんのかなぁ(笑)。ホント、調子いいんですよねぇ。

―― 僕はデビュー作の『14ヶ月』で伊藤さんの演技に衝撃を受けまして。

伊藤 ええ! レアですね! 嬉しい。

―― あれでもう我が家は騒然となって、その後『女王の教室』で大ブレイクです。うちの夫婦の間では、大変失礼なんですけど、「ハスキーちゃん」っていうあだ名を付けて勝手に応援してます。学園ドラマに伊藤さんが出てこないと「ハスキーちゃんがいないと物足りないね」なんてことを言って、出てると「あ、ハスキーちゃんだ!」って。

伊藤 愛称までつけてくださって(笑)、ありがとうございます!

 

――あのデビュー時は2003年。伊藤さんは9歳でしたよね?

伊藤 そうですね。35歳だけど、体が子どもになっているという役で……。しかも科学者の役だったので、「なんとかレチ」とか「タンノンなんちゃら」とか、化学物質の名前を覚えるのに一苦労しました。相手役の石黒賢さんに「生きるって尊いことなのよ!」とかセリフをぶつける場面がいくつもあって、今思い出しても畏れ多くてゾッとします……(笑)。

モノマネをしてたことは、今のお芝居につながってる

―― テレビの最初の記憶ってなんですか?

伊藤 ホントに私テレビっ子で、それこそかじりついてテレビをずっと観てました。ビデオ借りてきて観るのも好きでしたけどね。安室(奈美恵)さんとかを観てダンススクールに通い始めたのもテレビの影響です。ドラマはいっぱい観てたから、『14ヶ月』のオーディションの時に、頼まれてもないのに色んなドラマのモノマネをひたすらやったんですけど、「ヤバいヤツ来た」って(笑)。

―― それはどんなドラマのモノマネだったんですか。

伊藤 あの時にやったのは、『みにくいアヒルの子』の岸谷(五朗)さんとか。

―― 岸谷さんのほう?

伊藤 そうです、常盤(貴子)さんじゃないんですよ。でもホントに似てない! 「一番星が目にしみるぜ」しか言ってないんですけど。

―― 名ゼリフを(笑)。

伊藤 そう。名ゼリフをとりあえずぶちかまして。あとはなんか細かいことをやってましたね、『家なき子』とかの。ドラマで誰かがやってた仕草とかを、小さい頃は真似してよくやってました。

―― いわゆる「細かすぎて伝わらないモノマネ」みたいなのを(笑)。

伊藤 そうです、ひとりでやってる感じです。

―― すごい(笑)。早熟ですよね。

伊藤 ホントに。それがよかったのか悪かったのかわからないけど、ドラマをよく観て、モノマネをしてたことは、きっと今のお芝居のやり方につながってるのかなって思う時はあります。