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お酒が飲めないから“スタバ不倫”も…アラサー女子が語る現代の不倫事情

『悪いのはあなたです』のふせでぃが直撃インタビュー(前編)

2021/08/30

source : 文春コミック

genre : ライフ, ライフスタイル, 読書

note

5年の愛人関係で楽しそうな友人の影響で……「不倫を経験してみたかった」

美奈 実は私の学生時代の友人で、社会人になって早々ぐらいから、ずっと不倫をしていた子がいたんですね。傍から見ていて、その子がとても楽しそうだったんです。毎日が充実している感じがして、とても生き生きとしていたんです。

ふせでぃ え、そんな“楽しそうな不倫”ってあるんですか? 不倫って陰でコソコソ密会するイメージなので、意外です……。

美奈 そうですよね。実は、彼女の不倫相手は不動産会社の役員で、会うたびにプレゼントをくれるという“パパ”のような存在。相手の夫婦は子どももいなかったので、自由に使えるお金が多かったらしいんです。役員出張にも同伴して、どちらかというと“愛人”のような形で5年以上も不倫していました。

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 それを見ていて、自分も一度、不倫というモノを経験してみたいという願望を抱いてしまったんです。なので、結論としては“不倫だと分かっていて関係を持った”んですよね。

ふせでぃ そうだったんですね。それでいうと、『悪いのはあなたです』の主人公・莉子は、不倫相手のツトムさんと初めてセックスした後に、既婚者と気づいて大後悔するという展開があるんです。

「悪いのはあなたです」より ©文藝春秋

美奈 莉子ちゃんとは、真逆の行動ですね(笑)。私は、自分で既婚者だとはっきり分かっていたうえで近づいて行ってしまったので。それに、莉子ちゃんは“結婚指輪”を見て、ツトムさんが既婚者だと気づいたと思うんですけど、私は相手が結婚指輪をしているところを一度も見たことないので、あの衝撃は想像できなかったです。

ふせでぃ やはり気を遣って外しているんでしょうか?

美奈 どうなんでしょう……。でも漫画を読んだときに、指輪って突然“相手の奥さんや家庭にリアリティーを与えてくる物”だと感じて、実際に見たらドキドキしてしまうな、と思いましたね。

ふせでぃ たしかに、家族がいるという事実と直結する物ですもんね。さらに、自分が不倫しているという現実にも気づかされてしまう、という。殺傷能力が高いアイテムかもしれません。