文春オンライン

連載THIS WEEK

犯行2ヶ月後に婚約…“黒い介護士”35歳、76歳男性を殺害した手口

note

“黒い看護師”に続き、今度は“黒い介護士”――。

 茨城県警は12月8日、介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で入所者の吉田節次さん(当時76)を殺害したとして、元施設職員・赤間恵美容疑者(35)を逮捕した。

「赤間は昨年7月、吉田さんの点滴に注射器のシリンジ部分を使って多量の空気を注入し殺害したとされています。事件当日、注射器を触るなど不審な動きをしていた姿が目撃されており、その日のうちに自主退職していた。県警は慎重に捜査を進め、今回の逮捕劇となりました」(社会部記者)

ADVERTISEMENT

※写真はイメージ ©iStock.com

 茨城県古河市の農家に生まれた赤間。中学校を卒業後、自宅から車で1時間ほどの県立高校に進学した。

「県内では唯一、5年課程で正看護師資格の取れる学校です。学費も安価で各地から看護師志望の子が集まっていた」(同級生の親)

 3年間同じクラスだった友人が証言する。

「ハキハキと自分の意見をストレートに伝える性格で、クラスの人気者だった。成績も優秀なほうでした」

 看護師資格を得て高校を卒業した赤間は、埼玉県内の病院に就職した。20代中頃には、SNSにプライベートの様子を盛んに投稿。特に嵐が大好きだったようで、彼らのライブやパーソナリティを務めていた24時間テレビの募金に出かけたことを報告していた。

〈24時間テレビなう!! 募金~嵐(o^∀^o)〉〈国立競技場♪♪ウハウハです〉

 SNSにはアイドルだけでなく、ガンダムカフェを訪れた様子なども興奮した様子で投稿。ガンダム好きが高じたのか、〈女子向けの軍人カフェとか、無いのかな?〉とミリタリー分野にハマった様子も窺える。

「その後も関東近郊の病院などで働き、昨年4月からけやきの舎で介護士として勤務を始めたのです」(前出・社会部記者)