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40代で目がくぼむのは「骨が縮むから」…歯科医が教える「今すぐできる、骨と歯のケア」《マッサージの解説付き》

40代で目がくぼむのは「骨が縮むから」…歯科医が教える「今すぐできる、骨と歯のケア」《マッサージの解説付き》

野宮真貴61歳 & 松本孝美56歳 & 渡辺満里奈51歳の『大人の女史会』にようこそ。

note

すぐにできる、目の周りの筋肉のエクササイズ

宝田 ありがとうございます。実は私、ファンデーションを塗ってないんです。

全員 ええ~~っ!!! 

宝田 顔面をよく動かすので血流が上がりやすい、というのもあると思うんです。

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渡辺 よし! ちゃんと教えてください(笑)。

宝田 では、手軽にできる顔筋リフトアップのエクササイズを。目をつぶって、眉毛と眉毛の間の鼻梁をつまんで下に落とし、同時におでこに手のひらをあてて上に引っ張ります。眉間を上下に伸ばすイメージです。それを20秒。そして、目をつぶったまま、今度は、まぶたの上と目の下を左右に揺らします。これも20秒ずつ。で、目を開けてください。どうですか、パッチリ開きませんか?

全員 パッチリ~!

のみやまき/1960年北海道生まれ。ピチカート・ファイヴのヴォーカリストとして90年代渋谷系ムーブメントを起こす。2021年はデビュー40周年プロジェクトが進行中。モバイルファンサロン「おしゃれ御殿」受付中。
www.missmakinomiya.com

宝田 目の周りの筋肉、眼輪筋のトレーニングなんです。「ちょっと疲れた。もっとパッチリしたいな」というときにぜひ。骨が減ってくると、眼輪筋も下がるので、骨量が減少する50ぐらいから、今のエクササイズは非常に効いてくる。朝でも夕方でも、パパパッといつでもやってください。

松本 質問です。まっすぐの姿勢は、頭がどの位置にあるのがベストですか?

宝田 では、深呼吸をしてみましょう。骨盤を立てるように背筋を伸ばして座り、足裏を床につけます。口を閉じて鼻から思いっきり息を吸います。目線は1階から3階を見上げる感じで。このとき舌は上顎につけて。スーッと吸って、口からフーッと吐く。これを3回。そして、その姿勢のまま、上唇と下唇を付けてください。上下の歯の間に3~4ミリ隙間ができませんか?

全員 できます。

まつもとたかみ/1965年大阪府生まれ。80年代後半、ソニーなどの名CMでCM女王と呼ばれる。初の著書『暮らし彩る「大人のままごと」』(光文社)が発売中。ただいまグレイヘアに移行中。

宝田 これを安静時空隙といいます。これがいちばん、人間が疲れない位置に頭蓋骨が乗ってる姿勢。ちょっとうつむくと歯があたってしまうと思うのですが、それは安静時空隙がなくなっているということ。それの何がいけないかというと、上下の歯があたったままだと圧力がかかってしまい、いつも何かを噛んでいるのと同じになってしまうんです。

 上下歯列接触癖と言って、肩や首が凝る原因にもなるし、高齢になってくると歯が割れたり、噛み合わせを自分で勝手に作ってしまうことで歯髄に影響を与え、歯髄炎を起こしたりもする。なので、うつむいてスマホばっかり見てないで、顔を上げる意識がまずは大切なんです。

 そして、歯周病のケア。歯医者さんに行って徹底的に歯石を取って、日々のブラッシングも徹底的にやる。そういうケアをしつつ、なおかつ、やっぱり揺れてくるのは、中の骨が弱いから。骨粗鬆症です。

 ですから、顎骨が減らないようにという意味では、タンパク質とカルシウムが重要になってくるんです。タンパク質は、女性は1日50グラムぐらい必要で、それはどのくらいかといえば、シャケの切り身1枚でだいたい20グラムぐらいだと覚えておいてほしいんです。