文春オンライン
「日本のショーツは小さすぎ」「輸入モノにレースが多いのは…」アラフィフが知らない下着の“常識”

「日本のショーツは小さすぎ」「輸入モノにレースが多いのは…」アラフィフが知らない下着の“常識”

野宮真貴61歳 & 松本孝美56歳 & 渡辺満里奈50歳の『大人の女史会』にようこそ。

 今月の「大人の女史会」のゲストは、「世界一オッパイを見た魔女」の異名で知られる伊勢丹新宿店の初代ボディコンシェルジュ松原満恵さん。女史たちにどんな下着がしっくりくるのか、お話を伺いました。

20着くらい、持ってきてくれたブラジャーがどれもピタリ

野宮 もう6年ぐらい前、松原さんが伊勢丹を引退される直前、運よくお見立てしてもらったんです。20着くらい、いろんなブラジャーを持ってきてくださって。驚いたことにどれもサイズがピタリ。伊勢丹に魔女がいる! って(笑)。

松原 ちょっと恐ろしい魔女だったみたいで(笑)。

ADVERTISEMENT

野宮 見抜かれちゃった、何もかも。私はシンプルなデザインのベージュや黒の下着で過ごすことが多いんです。職業柄、撮影のときに当たりが出ないとか、色が映らないとか。ピタッとしてるとお肉が段になっちゃう、とかあるじゃない。

松本・渡辺 わかるわかる。

野宮 すると松原さんが「そうじゃないのよ」って。で、ちょっとフェティッシュな感じのものとか、きれいなレースとか、普段だったら自分が選ばないものを持ってきてくださって。あ、こういうのも案外悪くないなと。新しい発見だった。

『週刊文春WOMAN vol.11(2021年 秋号)』

渡辺 見ただけで、「この人にはあの下着が合うわ」っておわかりになる?

松原 いいえ、どのような商品をお探しなのか、お好みは何かなどをお聞きして。だいたいのお客様はシンプルな色やデザインを選ばれますが、お客様自身が素敵! と思っていただける商品も一緒に提案するんです。セクシーな感じだったりフェミニンな感じだったり、優しく心地良い気持ちにさせてくれるものだったり。

 普段とは違うものを提案してあげると、おしゃれの幅がとても広がります。清潔で無難なものだけじゃつまらないでしょ。「こういうのも似合うんじゃない?」って。洋服と違って制約がないし、下着は自分自身で楽しむもの。お友達と旅行に行って温泉なんか入るとき、「あ、素敵じゃない?」なんて言われたら嬉しくなりますし。

松本 アラブの女性は華やかな下着をつけるって言いますもんね。普段露出を控えてる分、中は楽しむ。勝負下着じゃないけれど。

松原 そう、それです。特に私のように、会社を引退し社会の仕事を終えてしまうと、洋服もそうですが、下着も頑張らない。勝負なんてしないんです。本当にありきたりのものしか着なくなる。ハレの日がお葬式だなんて言ったら怒られちゃうけれど(笑)。でも、人と接する機会が減ってしまうと、そういう意識が薄れる人は結構多いんです。