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「1万円くれれば本番OK」「現役CAが働く店も」 “摘発ラッシュ”が続くメンズエステ業界 リスクがあっても人気のワケは…?《人気店が風営法違反で摘発》

「1万円くれれば本番OK」「現役CAが働く店も」 “摘発ラッシュ”が続くメンズエステ業界 リスクがあっても人気のワケは…?《人気店が風営法違反で摘発》

genre : ニュース, 社会

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 客側にもメリットはあると思います。メンズエステは原則、性的サービスは禁止ですが、客のコミュニケーション能力次第ではそういったサービスまで持ち込むことができるケースも少なくない。風俗とは違って、自分の力で美女を“落とした”という感覚がウケているのだと思います」

「普通の会社員」が副業で始めるケースもある

 また、店を始める側も“副業”として手軽にできると評判なのだという。

「普通のマンション一室を契約し、タオルやマット、紙パンツ、オイルなどを買えばすぐに始められ、初期費用が少ない。それを揃えるのも面倒であれば、店ごとサイトで売買するケースもあります。

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摘発された店舗が入るマンションの外観 撮影/宮崎慎之輔 ©文藝春秋

 ワンルームにセラピストが1人で、施術は1回90分以上がほとんどのため、客の出入りが少ない。結果的にコロナの感染リスクも少ないため、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の最中でも、売り上げが落ちなかったと聞きます。風俗店というとどうしても裏社会が絡むイメージもありますが、メンズエステは一個人が勝手にマンションを借りてやるだけなので、普通の会社員が副業として始めるケースもあるようです。

 ただ、手軽とは言っても客から電話があればすぐに出なければいけませんし、セラピストがトラブルにあったら対応しなくてはいけません。また、セラピストが稼ぎたいがために勝手に性的サービスを行えば、今回のような摘発のリスクもあります。店が多すぎるため差別化が難しい側面もある。

摘発された店舗が入るマンションの内部 撮影/宮崎慎之輔 ©文藝春秋

 なかには穿くタイプではなく、結ぶタイプの紙パンツを使い、四つん這いの施術の時だけ紙パンツをとる、なんていう“工夫”を凝らして客の欲望を刺激する店もあります。実際にその紙パンツを使い始めてから人気店になっていました。ただ、過激すぎても摘発リスクがありますから、ウチではセラピストが勝手なことをしていないか、ネットでマメに口コミを確認するようにしています」(同前)

 急速に広まったメンズエステブーム。全国的な摘発ラッシュが進むなか、ブームは今後どういう結末を迎えるのだろうか?

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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