文春オンライン

「胸元に目が行ってニュースが…」とクレーム、真冬に愛用の白いコートが消えて…元ローカル局アナ(39)に起こっていたこと

塩地美澄さんインタビュー#1

2022/06/04
note

「地元出身じゃないと『どうせ出ていくんだろう』と思われて…」

――顔が知られるようになって困ることはなかったんですか?

塩地 むしろ、最初は誰にも知られていないことに悩んでいたというか(笑)。街で声をかけられるようになることを人気のバロメーターにしようと思っていたんです。上司の方に「1日ひとりファンを作ればいい」と言われてからは、自分から挨拶するようになって。

――突然、塩地さんから話しかけるわけじゃないですよね?

ADVERTISEMENT

塩地 そうじゃなくて、例えば宅配便にきたお兄さんにも好きになってもらおうと挨拶したり。

――かなり積極的ですね(笑)。

塩地 地道な努力の結果、スーパーで3人くらいの方から「塩地さーん」と手を振ってもらえるようになりました。「地元出身じゃないと『どうせ出ていくんだろう』と思われて、心の底からは応援されない」と聞いていたので、そんな偏見を払拭しようと頑張ったんです。

写真=釜谷洋史/文藝春秋

 ただ、いざ顔を知られるようになると困ることもあって。東京と違って見て見ぬふりをしないし、東京のようにタレントがそのへんを歩いているような土地でもないし、人間関係も狭いので、一転して“見られている”ことを感じるようになりましたね。

「胸元に目が行ってニュースが頭に入らない」という苦情に…

――ストーカーの被害に遭うようなことはなかったですか?