人気アーティストのライブチケットや、毎月決まった日にだけ電話予約を受け付ける飲食店や医療機関など、電話を使った予約では回線がつながるまでの1分1秒、いや、コンマ1秒がものをいいます。殺到する電話の合間を縫って、いかにうまく空き回線に滑り込めるかが、文字通り運命の分かれ目です。
いまはスマホが普及したことで、ダイヤル式の固定電話に比べてリダイヤルは容易になりましたが、それでも話中のたびに電話を切って何度もかけ直すのは億劫なものです。こうした場合に重宝するのが、Androidスマホ向けの自動リダイヤルアプリです。
相手につながるまでひたすら自動リダイヤル
自動リダイヤルアプリは、回線に空きが出て相手につながるまで、ひたすらダイヤルを繰り返してくれます。最初の1回だけダイヤルすれば、あとは放置しておくだけでOKです。スマホを片手に、話中だったら一旦切る→すぐにリダイヤル、という面倒な操作を、手動で繰り返す必要はまったくありません。
Androidでは、こうした自動リダイヤルアプリは国内外問わず多数存在しており、「自動 リダイヤル」などで検索するとヒットします。多くのアプリに共通する機能としては、リダイヤルする回数もしくは時間の指定。また話中だった場合に、どれだけのインターバルを置いて再度ダイヤルするか。これらがほとんどのアプリに共通する機能です。
これ以外には、コールしているのに相手が出ない場合に、何秒経てば電話を切るかを指定する機能や、代替番号を指定できる機能、スケジュールを指定して電話をかける機能などがありますが、基本的な使い方はどれもほぼ同じです。
自動リダイヤルができるのはAndroidアプリだけ
ちなみにこの種の自動リダイヤルアプリは、すべてAndroidスマホ向けで、iPhone向けのアプリは存在しません。というのもiOSでは、電話をかけるためには必ず発信前に確認のダイアログが表示され、それを押さない限り発信されないからです(音声ダイヤルは例外)。
つまり自動リダイヤルアプリというジャンル自体、iOSには存在しておらず、Androidの独壇場となっているというわけです。iPhoneで通話履歴をひたすらタップするのと比べてもはるかに効率的なことから、iPhoneユーザの中には、こうした電話予約のためだけに、Androidスマホをサブとして契約している人もいるとかいないとか。
最近では、チケット予約はインターネット経由での抽選も増え、こうした電話による先着順の予約はかなり減ってきましたが、飲食店や医療機関などでは、電話予約以外の手段がないことも少なくありません。手動リダイヤルに圧倒的な差をつけられるこの自動リダイヤルアプリ、電話予約の機会が多い人は、試してみる価値はあるかもしれません。