今年秋の各社テレビCMの集中投下もあって、認知度が急速に高まりつつあるのがスマートスピーカー。Amazonの「Amazon Echo」、Googleの「Google Home」、さらにLINEの「Clova WAVE」など、ほんの2~3ヶ月の間に続々と製品が登場しています。「2017ユーキャン新語・流行語大賞」にまでノミネートされたほどで、いまもっとも勢いのあるデジタル製品と言っていいでしょう。
もっとも、日本語への対応はまだ完全ではなく、また連携する家電製品もまだ出揃っていないことから、先行して普及している北米に比べると、製品としてはまだまだ発展途上といったところ。実際に使ってみた人の中でも、その先進性を絶賛する声もあれば、これならスマホでも十分、特に目新しさはないと斬って捨てる人もいて、意見は真っ二つに割れている印象です。
米国ではもうスマートスピーカーなしでは生活できない人も
しかし現在のスマートスピーカーでできることは、実はまだまだ序の口と言ったレベル。英語版が先行して普及している米国などでは、スマートスピーカーなしでは生活できないほど、どっぷりとその利便性を享受している人も少なくなく、自宅内の各部屋にひとつずつスマートスピーカーがあるのも日常の光景です。
今回は、すでに海外版では実現しており日本版での搭載が待望される機能、また将来的にスマートスピーカーへの搭載が期待される機能、計5つを紹介します。これらが搭載されれば、スマートスピーカーを見る目が変わることは間違いないでしょう。
(1)メールの通知や交通情報などを自ら知らせてくれる「プッシュ通知」
スマートスピーカーは音声で質問をすると何らかの反応を返してくれますが、自らユーザに対して話し掛けるプッシュ通知への対応は、まだ実装が始まったばかり。プッシュ通知に対応することで、メールやメッセージの受信通知のほか、天気予報が雨だと知らせてくれたり、また登録しておいたルートの交通渋滞を自ら知らせてくれたりと、ネットはもちろんテレビやラジオをも飲み込んでいく可能性は十分です。
(2)固定電話も内線電話もまとめて用済みに?「電話機能」
すでに海外で利用可能になっているが、固定電話の代替としての用途です。スマートスピーカーのユーザ同士であればハンズフリーの通話が楽しめますので、たとえ相手が国外にいても、隣りの部屋にいるかのように気軽に話し掛けられます。自宅の部屋間の内線としても使えますので、食事の支度ができたことを、親がスマートスピーカーで各部屋の子供に知らせる……というのも当たり前になるかもしれません。