ついに発売されたiPhoneの10周年記念モデル、iPhone X(テン)。iPhoneのトレードマークだったホームボタンがなくなり、前面ほぼまるごとスクリーンというスタイリッシュなデザイン、そして高性能なハードウェアと、従来のiPhoneとは一線を画す出来です。いちど使ってしまうと、これまでのiPhoneには戻れないと評判なのも分かります。

 もっともこのiPhone X、今はまだ品薄で、ほとんどの店舗は予約待ち。またこれまでのiPhoneに比べて高額で、容量が少ない64GBモデルでも112,800円(税別)もします(※Apple Storeで購入した場合)。事実上必須であるApple Care+による保証をつけると、なんと税込で15万円(146,448円)と、さすがに躊躇してしまうお値段です。

 今回は、それでもiPhone Xを欲しくてたまらない人のために「いやいや、もう少し我慢したほうがいいかも?」と自分を無理矢理ナットクさせるための、iPhone Xの「ムムム……」なところを探してみました。これを読めば、物欲が少しは収まるかも?

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ベゼル(縁)なしのiPhone Xは前面ほぼまるごとスクリーンというデザインが特徴 

その1:顔認証はマスクの増える冬場に弱い?

 従来の指紋認証(Touch ID)に代わって搭載された顔認証(Face ID)は、画面を見つめるだけでロックが解除できるのがウリですが、マスクをかけていると解除できません。手袋をしたままでは解除できない指紋認証も不便ですが、タッチ操作のためにはどのみち手袋は外さなくてはならず、どちらかというとマスクを外さなくてはいけないことのほうが煩わしそう。インフルエンザの流行でマスク必携の時期がこれから訪れるだけに、しばらく「待ち」が正解?

その2:本体が横向きだとロックを解除できない

顔を認識するとロック解除できるはずが、本体が横向きだと認識できず、画面上の鍵マークは出たままです 

 Face IDではもうひとつ、本体が横向きだとロックが解除できない問題があります。写真を撮ろうとした時、本体を横向きにしたままiPhone Xを持ち上げるとロックが解除されないので、いったん縦向きに持ち替えてロックを解除し、その後横向きにする、という2ステップが必要になるのです。従来のTouch ID(指紋認証)ではなかった問題ですが、いずれ改善される可能性もあり、もう少し様子見するのがいいかも?