「僕にとってパパ活とは、人生のための取材ですね」。そんな考えを持つ、46歳・出版社社員にインタビュー。彼が奥さんに浮気を問い詰められ、離婚を切り出されたあとも、女遊びを続けてしまう理由とは?

 パパ活を斡旋する交際クラブの運営側として働いた経験のある漫画家の日向琴子氏による新刊『ルポ パパ活』より一部抜粋してお届けする(全2回の2回目/前編を読む)

46歳・年収1500万の彼が「女遊びはやめられない」「それでも離婚する気はない」と語る理由とは? 写真はイメージです ©getty

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「パパ活とは、人生のための取材」

「僕にとってパパ活とは、人生のための取材ですね」と話すのは、都内の出版社に勤める浦野けいすけ氏(仮名・46歳)だ。

 パパ活に興味を持ったのは、仕事で2人のパパ活女性をインタビューしたことがきっかけだと言う。

「2人とも驚くほどの美人で、しかも1人は官僚、もう1人は東大生という高スペックだったんです。そんな女性もやっているのか、と、パパ活に強い興味を持ちました。コロナ禍の自粛生活で趣味の夜遊びができなくてストレスが溜まっていたのもあって、今までにない経験をしたいと思ったんです。

 元々、男女の性に関連する事柄はリスクが高くなければできるだけ体験しておきたいという考えがあって、風俗もひと通り利用してきました。ピンサロ、デリヘル、ホテヘル、オナクラ、性感マッサージ、メンズエステ、イメクラ、ソープランド、SMクラブ……。これまでの女性経験は、多分、プロ70、プロ以外80くらいですかね。出会い系サイトやアプリで援助交際もしましたし、ナンパとか。

 女性と話すのがむちゃくちゃ好きなんですよ。それ自体が趣味みたいなところもあって。知らない世界を知っておきたい、パパ活ってどういう世界なんだろう、と思って交際クラブに手を出しました。その時に、何故か無性に若い子としてみたいと思ったんです。それまでは若い子に全然興味なかったのに、自分の加齢によるものなのか、むちゃくちゃ若いか、むちゃくちゃ美人を探してみようと思って。今はもう、その欲は消えちゃいましたけど」

 年収は約1500万円。雑誌編集の本業以外に、副業で外部のライターをしている。

「本業の収入は全部妻に渡していて、お小遣いをもらってます。副業もあるし、月15万円ほど自由に使えるお金がありますね。

 これまでで一番可愛かった子は、大手芸能事務所の広報所属のデザイナーと思われる女性。都会的でモード系ファッションの28歳で、個性が強く、とてもユニークな人です。大学時代に箱根の置屋で芸者のアルバイトをしていたと言っていました。今まで払ったパパ活のお手当て、最高額は大人で諭吉7人。安くて良い子もいれば10とか言う子もいて、値付けは難しいなと感じますね。